わたしは、少し 変わっていた。
ふうがわりな子。
学生時代。
みんな、アイドルグループの
〇〇くん!今で言う オシメン に
恋をしていて
休み時間は、いつもそんな話
アイドル雑誌が出れば我先と買って
部屋はポスターが沢山貼ってあった。
みんなそれぞれ好きなグループの
曲をダビングして、ききなよ。って
プレゼントしてくれたりした😊
でも私はその頃から
ジャズ、オールディーズ、カントリー
プルース、ボサノバ………
そんな曲がすきで
サラヴォーン、ビリーホリディ、ヘレン、エラ
ジョンコルトレーン、マイルスディヴィス
ビルエバンズ、バービーハンコック…
あげたら、きりがないけど
そんな曲を聞いていた
もちろん、いいよね~ なんて
言える相手はいなくて
ひとり、浮いてたなぁとおもう。
さびしくはなかったけれど
ねぇ、君は誰が好きなの?ときかれても…
答えは出なくて
社会人になり
会社の近くのターミナル駅
駅裏の飲み屋街のBARに通うことになる。
そこは、私の好きなレコードがたくさんあって
マスターがリクエストに
レコードをかけてくれるお店。
レコード…良かったよね
素敵な音。ここには
いいよね~という人達がいる
たまにはみんなで生バンドの店に繰り出して
今みたいに気軽に音楽が手に入らなかったから
あまり色々語る人は居なくて
雑居ビルの二階
カウンターだけの小さな店
みんな 小さく揺れていた
マスターが私の撮った写真や書いた言葉を
額に入れて店に飾ってくれたりもした。
どんだけ常連だったんだろうね
たくさん、カクテルも飲んだな😊
わたしは弱いので、ショートは苦手で
でも、バブルにきっとはやったよね
あちらのお客様にマティーニを みたいに
たまには、おいしくごちそうになったけれど
みなさん、大人で飲み方が綺麗だった。
今みたいに、携帯なんやらの時代じゃないからね
誰一人、名前も連絡先も知らない
詮索しない
音楽を聴いて少しほろ酔いで帰って行く
そんなお店もマスターの奥様の両親が
具合がわるくなり、
ご実家の四国へ いくということで閉店に…
お通しの茶碗蒸し、桜エビとチーズしか
入ってないの。とっても美味しかったなぁ…
酒と薔薇の日々だね
わたしはほどなく会社を退職した。
その退職金で買った
フランス セルマーのアルトサックス。
しばらく、教室にも通って
ちょっと、本気だった。
有名な演歌歌手のバックバンドの奏者が
先生で。
ある時、早く教室についた私が
ピアノでニューヨークの秋を弾いていると
後ろから入ってきた先生と仲間がなんと
アドリブで入ってきてくれて✨
すごく、ドキドキした
楽しい想い出。
ピアノと違ってグループレッスンだったから
楽しくて、重たい楽器をかかえて
よく通ったなぁ
そんな折、顎関節がおかしくなってしまい
吹くことができなくなった…
教室もやめて
それ以来、お蔵入り。
そして今はこの体
もう、肩で楽器を支えることも
右手の親指で楽器を支えることも
何も出来ない。
だからね、もう手放さなくちゃなと
思っているんだけど
なかなかね、この整理は
もう少し後回しにしよう