ikoriのブログ

あふれてしまいそうなこと わすれてしまいそうなこと おぼえていたいこと  かんじたこと 日常の記録

まんきっつぁん

遠いとおい昔の鍼の話。

私の母のおじいちゃん

まんきち さん

彼は腎臓をわずらっていた

そして母の母

つまり私のおばあちゃん(娘)にこう言った

 

鍼。

オレは鍼が効かなくなったときに死ぬ。

それは何日の何時何分だ。それでなければ

何日の何時何分かだ。

ただし、誰にも言ったらいけないよ

 

わたしのご先祖様は

鍼を支えに生きてらっしゃった。

 

そして、その予告通りに亡くなってしまった。

おばあちゃんは自分の母に、亡くなった父がこう言っていた。と事後報告して何で言わないんだ!とかなり責められたと

母に話していた。

 

これは作り話ではなくて本当の話。

 

私が鍼をすること母はすごく

喜んでくれる。自分のご先祖が鍼で

助けてもらったから、あなたも

よい方向へ行くとおもってると

 

母の思惑どおりか

私は今、鍼の治療をはじめて

揺れている

私の体は痛みの中で

凪いでいた

いい日なんか存在しなかった

でも今は…いい日、までいかなくても

いい時間がある✨

コレは本当に本当にすごいこと。

数ヶ月前の私には想像もできないこと

母に少し明るくなったね。と言われた

 

 

いろんなご縁があって繋がった。

今の西洋医学の先生が漢方治療に

力を入れていたら、そのままクリニックで

漢方治療していただろうし

また、漢方治療をはじめたいと訪ねた

治療院に針灸院がなくても、

探す元気はなかったかもしれない

 

 

針灸院の先生は治療のはじめの日

書類から顔をあげると

私の目をまっすぐみて

こう話された

湿度の高い曇天の日だった。

 

民間療法で痛みを取るのは

鍼が最高峰の治療法です。

鍼がきかなければ他の物はきかない

 

痛みの深淵にいた私は

初めて知るそのことに

ゴクリと唾を飲んだ。

 

先生は目をそらさなかった。

 

まんきち さんが

命をつないでいた鍼…

 

何だか、後がない気がした……

 

ひとつ、呼吸をした。

きかなかったら私はもう

このまま増薬をくりかえして

ひたすら強い薬を求めていくんだと

覚悟を決めた。

 

 

今日は針灸院の日。

先生は、今回細い針にしますね。といった

ものすごく背中が痛かった

そんな話はしていないのに背中を診ると

先生が一番にそこを触れた 

 

ドキッ

 

目が覚めるほどに

体の中心を深く突かれたようだった

 

治療がおわって

 

今日もふわふわ😊心地良い

駐車場で、休憩。

この時間、本当に今何より幸せ✨

あったかい何かに包まれて……

 

まんきち さん 

みているかな

駐車場で いちょう の木を眺めながら

ポットの中の

ホットアールグレイを一口 ゴクッと

音を立てて飲んだ



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未来へ✨