ikoriのブログ

あふれてしまいそうなこと わすれてしまいそうなこと おぼえていたいこと  かんじたこと 日常の記録

曇 時々 考えごと

金曜日は鍼灸院の日でした

駐車場につくと景色が変わっていた

少し木々が白くなった気がした。

そしてひときわ目をひいたのが
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この サンシュユ


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雪も降りそうな曇り空だったので

映えないかな

 

でも綺麗な黄色が

細く立った茶色の枝によくはえていた

もうすぐ啓蟄だものね

みんなウズウズはじめてる

こないだの猫柳も10日もたたないのに


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もうひらいていた

 

 

先生はすこし感じずらかった…

でも綺麗な透明な青のなかに向日葵の

黄色が入っている

今日も治療をありがとうございます。

通しで見て頂いたので、いつもより

気を頂いちゃったかな…

でも先生はご自分から湧き出てくる気が

たくさんあって、強いので😊

 

羨ましいな…いつか私も強くなりたい

先生のような、ぶれない核があったらいいのに

 

 

治療をはじめて半年がすぎた

 

鍼をうけながら

湿度の高い曇天の日の

初めての問診を思い出していた。


先生は

「病気に対してご家族の理解はありますか?」 と聞いた。

 

ゴカゾクノ リカイ………

時が止まった。
考えてもみなかった。

なぜかドキドキした
白くなった

 

痛い というと うるさい
言って治るなら言え と言われていた

 

辛くて家事が思うように できなければ
怠けていたのか?と 言われていた

 

グラスを割れば怒鳴られ

 

夜中は唸ってうるさいから
他の部屋で寝ろと言われていた

 

わたしも人間だから悲しかった。でも

それは、私が病気で仕方のないことで
リカイ、…
…理解される
なんて考えてもみなかった

うまく、答えられなかった…
首を傾げたと思う

 


続けて…「夜は眠れていますか?」

先生にとっては慣例の質問…とおもう。

 

でも涙が溢れそうだった…
今、この瞬間まで見ず知らずだった
先生が、こうしてかけてくれた言葉が
わたしを包んだ。

優しい声だった。
わたしは、誰かに夜の苦しみを
知ってもらいたかったのかも
しれない、

 

そして、病気になったことは
あなたは悪くない

悪くないんだ。
誰のせいでもない だから
どーん としていればいい

そういった。

 

先生には背を向けていたけど

涙が一つマスクをつたって

静かに落ちた。

 

 

言葉の魔法は本当にあると知った。

私は鍼と気と言葉で治療して頂いている

 

私もこの恩を、元気になったら

誰かを救って返したい

もちろん鍼はうてないけれど

言葉の魔法を学び こんなわたしでは

烏滸がましいかもしれないけれど

誰かのたったひとつの苦しみだけでも

持ってあげられたら

生きていた意味があったと

病気になった意味を知ったと

思えるかも知れない