ikoriのブログ

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続・コルクボード

きっとこの椅子に座る人は
もういないだろうね

輝いていた頃の君を
ここに来たばかりの君を
思い浮かべる
きっと背筋をシャンとして
行き交う人を眺めながら使命に
誇りをもってそこへいたのだろうね


不思議に
ここに来る人か居なくなってから
劣化のスピードがはやまっていくのを
私は静かにみていた
寿命といえばそうなのかもしれない
物は不思議なんだ
使わなくなると悲しみだし
もろくなっていく


私にとって
思い出のこの場所に
お別れをしないでは
いられなかった
私の少ないあなたとの小さな想い出が
またひとつすり抜けていく

花の蕾を探したり

日向ぼっこしている私を
あなたが見つけたりした

掘り返される草木を
無言で見つめる あなたの後ろ姿をあなたに知られずにみつめた

 

 

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この場所には もう立たない



忙しく沸き立つ室内とは
裏腹に
ここでは 日の光の中
静かに時間が過ぎていた
壁一枚なのに、だ。

 

 

 

白いついたての前 枯れ果てた
筋張った背の高い植物が
強い風にあおられて
私に手を振るように
左右にゆれていた

そうなんだね
お別れを言うために
この風を吹かせて
ここへ私を誘ったのかもしれない
彼らはいつも必然なんだ

 

そんなことを思いながら
青空の下 一枚の葉もなくなった
銀杏の枝を見上げてた
その後ろには
異質な鉄の塊が不気味に揺れて
動いていた

もう、会えなくなるね
ここにくれば、ずっと会えると
思っていた

沢山のことを教えて支えて守ってくれた
あなたたちに たくさんの


ありがとう 🤗🍀を 

 


さようなら

 

 

大好きだったよ